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2024年12月14日土曜日

12月15日(日)礼拝配信

 

説教要旨「天地に輝く主の栄光ルカの福音書2章8~20節(新約p110

今朝はルカの福音書217節の続きです。イエス様は御降誕後、飼葉桶に寝かされました。救い主キリストなのにどうして?神様はどうして、そんな状況になるのをお許しになったのか?しかし、神様には、深い御心があったのです。

1.羊飼いたちにとってのしるしとなった、飼い葉おけのキリスト(812

さてイエス様が御降誕された夜、羊のお世話をしていた羊飼いたちのところに、突然、天使がやってきました。天使によって神様の栄光があたりを照らしたので、羊飼いたちは「この上もなく」恐れました。しかし、彼らに天使は言いました。恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます(10)この民全体とありますが、この大きな喜びはユダヤ人だけでなく全世界の人の喜びでもあります。この上もない恐れにある羊飼いたちに、この上もない喜びの福音が与えられました。

この知らせを聞いた羊飼いたちは、羊を飼って生活をするため、宗教家たちが作った規則を守るのが難しかったのです。周りの人から、「汚い」、「悪い人達」と見られて、嫌われて、みんなから仲間外れにされていた人たちでした。裁判で証言する事もゆるされませんでした。しかし、神様は、この羊飼いたちに、一早く、この知らせを教えてくれたのです。それによって、神様は全ての人にこの良い知らせを伝える、という事を示したのです。

その良い知らせとはこれです。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです(11)。この当時、「救い主」という名前はローマの王様を呼ぶときに使われていましたが、本当の救い主はイエス様だ、という事を天使は示しています。主というのは神様という事です。「キリスト」とは私たちを完全に救ってくださる救い主の事です。神であり救い主であるキリストが、今日、赤ちゃんとなってお生まれになった。キリストは全く神でありながら全く人となって来られたお方です。それは私たちの救いのためでもあります。

さらに天使は言いました。「あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです」(12)。なんと、その救い主が、動物のえさ箱に寝かされているというのです。そして、天使たちのいうことは本当でした。いつも、羊を飼いながら、家の外で、羊と一緒に夜も昼も寒い時も生活をしていた羊飼いたちにとっては、動物小屋に寝ている救い主イエス様を身近に感じたはずです。

主は愛の冷えた世の状況すらも、全てを神の益の為に用いられました。天の王座から、誰でもお会いできる家畜小屋の飼い葉おけにまで、神である救い主は、降りて来て下さいました。これによって、羊飼いたちがキリストと出会う機会となったのです。このキリストの愛と謙遜が輝く時となりました。

2.天の父なる神に栄光、地の御心にかなう人々に平和(1320

イエス様の御降誕というあまりの出来事の故に、天使たちも神を賛美せずにはおれなかったのでしょう。また、「平和がみこころにかなう人々にあるように」と祝福せずにはおれなかったのでしょう。「みこころにかなう」とは「神に喜ばれる」の意味。「信仰がなくては神に喜ばれることはできない」(へブル116)(その他、へブル1038を参照)。神の御心にかなう人、神に喜ばれる人とは、イエス・キリストを信じて、神の救いの恵みを受け取る人です。そして、イエス様を信頼して生きていく人です。そういう人に(の中に)「平和」と天使は歌いました。「平和」とはギリシャ語ではエイレーネーで、ヘブル語でいえばシャロームです。①平和、泰平、和睦、融和、安全、②平和、安泰、無事、幸福、③神の国の内容に従ってキリストによる救いの内容をなすもの、の意味です。命や幸福があふれる言葉です。イエス様にこのシャロームがあります。永遠の命、全き愛、限りない神の愛、世が与える事のできない全き平安、知恵、力、聖霊の満たし、安息、・・・。イエス様に信頼して生きる人の心には神からの愛、喜び、平安が与えられ、人を愛し、平和を造り出す人になっていきます。それは聖霊によるのです(ガラテヤ5章)

羊飼いたちの前から天使が消えても、彼らは、神の御言葉がその通りになった事のゆえに、神を賛美しています。彼らの帰るところは相変わらず、差別される羊飼いとしての生活です。しかし、彼らの心に天からの喜び、キリストから来る平和が満ちました。彼らはキリストを信じて救われたのです。

【祈り】天の父なる神様。私たちにも救い主、主イエス・キリスト様による救いと平和をお与え下さり感謝です!主に栄光がありますように!アーメン。


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