「共にいて、お守り下さる主イエス様」マタイの福音書14章22~33節(新約29頁)
時に人生で嵐の様な試練に会う事があります。そんな時どうしたらよいのでしょうか。
1.「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。」(22~27)
ある時、イエス様は弟子たちを強いて船に乗らせて湖の向こう岸に渡らせ、ご自分は祈るために一人、山に登られました(22~23)。一方、弟子達は言われた通りに舟をこぎ出し、陸からもういくらか離れていましたが逆風にさらされ、波に悩まされていました(24)。次々と逆風による波が舟に押し寄せます。元・漁師もいましたが、自分たちの技能や経験や体力に勝る試練。このままでは舟もろとも沈むかも!「イエス様の言うとおりにしているのにどうして?」と思ってしまうような状況です。そんな彼らの所にイエス様が来られました。25節。「夜明けが近づいたころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに来られた」。「夜明けの三時ごろ」は午前3時~6時にかけての事です。夜明け前の薄暗がり時、イエス様が湖の上を歩いて来られました(25)。夜中に海の上を歩いてくる人(実はイエス様)を見て、弟子たちは湖の上を歩いておられるのを見て「あれは幽霊だ。」(26)と言っておびえてしまい、恐ろしさのあまり叫び声を上げたのです。
私達も試練の中で、試練が続く中で、共にいて下さるイエス様を見失ってしまう事がありえます。しかし、主は試練の中にいる弟子達のそばにまで来て「すぐに」御言葉をもって語りかけて下さったのです。27節。『しかし、イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。」と言われた。』。この「しっかりしなさい」という言葉は、「恐れるな、安心しなさい、元気を出せ」という意味があります。「しっかりしなさい」と言える根拠はどこまでも「わたしである」にあります。この「わたしである」とはギリシャ語で「エゴ―、エイミ」。神様ご自身のお名前であるヤハウェに通じる言葉です(出3・14)。まるで鍵で「しっかり」とロックするようにして、主イエス様と信仰によって「しっかり」とつながる事によって恐れに勝利するのです。
2.「なぜ疑ったのか?」~どんな試練の中でもイエス様を疑う理由などない~(28~33)
するとペテロは「主よ。あなたでしたら、私に命じて、水の上を歩いてあなたのところに行かせてください。」(28)と願い出ます。あいかわらず湖は荒れています。しかしペテロの心は主イエスとそのみ言葉を信じて、主イエスのお言葉通り、「しっかり」し恐れていない心の状態となったのです。イエス様が「来なさい」と言われたので、何とペテロは舟から出て水の上を歩いてイエス様の方に歩いて行きました(29)!かつて紅海の水が分かれそこを民が通った主のみわざに匹敵するような出来事を、主のみ言葉を信じる信仰によって体験したのです。ところがペテロは「風」(30)、原語では「強風」を見ていて恐れました。そして沈みかけたので叫び出し「主よ。助けてください。」と言います(30)。
原語では「主よ!救って!私を!」。そこでイエス様はここでも「すぐに」手を伸ばして彼をつかんで引き上げ、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」(31)と言われ、沈み始めたペテロをすぐに握って支えて下さいました。主は共にいて、お守り下さいました。二人が舟に乗り移ると風が止みます(32)。嵐の試練すら神の御手の中。舟の中からそれらを見ていた弟子たちはイエス様を「まことに、あなたは神の子です」(33)と言って礼拝しました。
「信仰の薄い者よ」とは信仰はあるのですが小さくなっている人の事です。その原因は主イエスとそのみ言葉から心が離れ、逆風とその影響力を見て恐れたからでした。水の上を歩いたペテロの信仰は小さくないでしょう。しかし、強風を見て恐れ、試練よりもイエス様を小さく見てしまったのです。だから、その分その信仰は小さくなってしまい沈み始めました。「なぜ疑うのか。」は「疑う理由なんてどこにもないよ」、「信頼しなさい」とも言われている様です。その後すぐ嵐が止んだ様に、どんな試練の嵐も主の支配下にあるのです。時に直面させられる試練は私たちを信仰者としてさらに成長させるために存在します。全てをお見通しの主イエス様が、弟子たちを舟に乗らせて、湖の向こう岸を渡らせられたのは、実はこのためだったのです。主は私たちを成長させようとしておられるのです。それは更なる大きな試練への備えでした。主イエス様はこの出来事を通して「わたしはあなたの直面している試練よりも大きいのだよ」と教えておられます。どんな試練の中でも主イエス様を疑う理由などないのです。どんな時も主イエス様に信頼して主と共に歩みましょう。
(祈り)父なる神様。どんな試練よりもあなたの方が圧倒的に大きい事を忘れずに日々、主に信頼してつき従います。イエス様のお名前によって。アーメン
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