説教要旨「キリストにあって互いに愛し合う教会」ヨハネの福音書15章12節(新約p216)
今朝は、主の年2026年の教会聖句を中心に「キリストにあって互いに愛し合う教会」について見ます。今日の個所は、主イエス様がいよいよ十字架におかかりになられる直前の告別説教です。14章では父なる神と御子イエス様に信頼し続なさいとの命令とその根拠について語られています。主イエス様に信頼する人はイエス様につながっている人です。15章1~8節ではぶどうの木のたとえから、主イエス様につながり続けるようにとの命令、父なる神様と主イエス様とその弟子とその結実について教えています。その流れで9~12節に続きます。
9節。「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛しました。わたしの愛にとどまりなさい。」。父なる神がイエス様を愛する愛は、イエス様が私たちを愛する関係に現れています。イエス様はいつも父なる神様から無限の愛を頂き、いつも父なる神様との無限の愛の交わりの中に生きておられる。だからイエス様は私たちをご自身との愛の交わりの中に招きいれて下さる。父なる神が御子を愛し、その父と子の愛、神の愛の中に私たちも招き入れられています。その愛の中、すなわち、イエス様の中にあなたたがはとどまりなさい、と主イエス様は言われます。それほどの愛で愛して下さる!何とすばらしいことでしょうか!
10節。「わたしがわたしの父の戒めを守って、父の愛にとどまっているのと同じように、あなたがたもわたしの戒めを守るなら、わたしの愛にとどまっているのです」。主イエス様こそ弟子の模範です。無条件で全ての人はイエス様が身代わりに死ぬほどに愛されています。しかしその愛を信じないので、イエス様との愛の関係の中にとどまらない。神を信じ、また私を信じなさい、わたしの愛にとどまりなさい、と言われる言葉を信じない。そうするならば、どんなに愛されていても、その愛を受け取らない、わからない、信じられない、という事でしょう。
神様がどんなにすばらしい救い主である神の独り子イエス様をお送りしても、どんなに無償の愛を提供しても、信じてもらえない、受け取ってもらえなければその愛のすばらしさを体験できず、その中に生きる事ができません。イエス様はイエス様を信じ続ける事を命じておられます。そして、イエス様とつながり続ける事、イエス様を信じてイエス様と一つでありつづける事を求めておられます。この事を遵守し続けるならば、イエス様の愛を受け取り、愛の実を結ぶようになるのです。そして、愛の実が結ばれるとそこには喜びの実が結ばれます。
たくさんの奇跡的な偉業を達成したとしても愛し合うことをしないならば、むなしいことになってしまうと思うのです。私たちが主イエス様に信頼し、主に祈りつつ、主のお言葉を信じて遵守していくなら、聖霊により愛の実が結ばれるように主イエス様は必ずして下さいます。そして、そこには喜びの実が結ばれます。
11節。「わたしの喜びがあなたがたのうちにあり、あなたがたが喜びで満ちあふれるようになるために、わたしはこれらのことをあなたがたに話しました」。イエス様のように生きるために必要なもの、神様の愛、「イエス様の平安」(14・27)と共に「イエス様の喜び」が私たちの中にあるようになり、喜びが満ち溢れるために、イエス様は、ここで、イエス様のご受難、十字架の死を前にして、この告別説教を切々と語られました。
イエス様を信じる人の心の中には聖霊様が働いておられます。ですから、御霊の実は愛、喜び、平安…と続きます(ガラテヤ5・22)。私たちは結局何が欲しいかと言えば喜びです。神はすべての人を愛し合う喜びに招いておられる。その喜びは永遠の喜びです。主は喜び合いたいのです!そして愛し合いたいのです。
だからでしょうか、12節をご覧ください。「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。」とイエス様はお命じになられました。ここでの愛という言葉は両方ともギリシャ語で「アガペー」。この言葉は神の愛を表現する時によく用いられます。イエス様が弟子たちをアガペーの愛で愛したように、あなたがたはお互いをアガペーの愛でこれから互いに愛し合い続ける事、これが私の戒め、命令です、と言われるのです。
そのような愛は私たちの内から絞り出そうとしても出てきませんが、イエス様に信頼しつながる中で、主に祈り求めていく時、アガペーの愛が聖霊により私たちに注がれ、その愛をもって互いに愛し合えるように神はして下さるのです。
愛の冷えた世においても、主イエス様の愛の炎は燃え続けています。このお方が共にいて、つながってくださり、愛の炎を燃え立たせ、愛の実を結ばせて下さいます。なんと感謝な事でしょうか!
(祈り)主なる神様。イエス様を信じて、イエス様とつながって生きます。私をキリストの弟子として成長させ、聖霊による愛の実を結ばせて下さい。アーメン。