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説教要旨「復活されたイエス・キリスト」ルカの福音書24章1~12節(新約172頁)
今日は教会の暦ではイースター、キリストの復活祭です。先週は十字架で全人類の罪を背負い身代わりに死なれたイエス様のみ言葉に学びました(ルカ23・43)。その後、イエス様は十字架上で息を引き取られました。アリマタヤのヨセフという金持ち(マタイ27・57)の議員で、正しい人(50)が、イエス様のご遺体を引き取って、まだ誰も葬ったことのない墓に納めました(53)。その納められる様子をイエス様について来ていた女性の弟子達は見届けていました(55)。それが金曜日の日没頃でした。女性たちは香料と香油を準備して葬りに備えました。金曜日の日没から土曜の日没まで安息日なので戒めに従って休みました。この間は安息日なので死体に触れることができなかったのです。また安息日が土曜の日没に終わった後は暗いので、女性が外を出歩き、真っ暗な墓に行くのは危険でした。それで女性たちが精一杯、早く行ったのが、安息日が終わった翌日の明け方の日曜日の早朝だったのです。その間イエス様のご遺体は土、日と墓に安置されたのです。
1.復活したイエス様を見失った女弟子たち(1節~4節前半)
24章1節。「週の初めの日の明け方早く、彼女たちは準備しておいた香料を持って墓に来た」とあります。十字架からイエス様のご遺体が取り降ろされて、墓に収められた時には、金曜日の日没が迫り、もう安息日が始まる頃だったので、略式の埋葬しかできませんでした。なので、彼女たちは改めて正式な葬りを行う為に、愛するイエス様の墓に来たのでした。金曜日を含めて金、土、日の、三日後の日曜日の明け方早くに駆けつけました(24・1)。
しかし墓に来てみると、2節。「見ると、石が墓からわきに転がされていた」のです。当時の墓は横穴に大きな石をごろりとフタをした形の墓でした。しかしそのフタの石がわきに転がしてありました。これは天使によるものでした(マタイ28・2)。そしてルカ24章3節。「そこで中に入ると、主イエスのからだは見当たらなかった」のです。4節では「そのため途方に暮れていると」とあります。「途方にくれる」という言葉は「とまどい」とも訳されます。それはイエス様が葬られた墓に、イエス様のご遺体を求めて来たのに、無かったからです。
2.約束通り復活されたイエス・キリスト(4節後半~12節)
すると4節後半。「見よ、まばゆいばかりの衣を着た人が二人、近くに来た。」とあります。二人の天使が彼女たちの近くに来たのです。彼女たちは「恐ろしくなって、地面に顔を伏せ」(5)ます。すると天使たちはこう言いました。5節後半~6節。「あなたがたは、どうして生きている方を死人の中に捜すのですか。ここにはおられません。よみがえられたのです」。重要な出来事の証人として、神によって遣わされた天使は二人であった事が示されています。イエス様のご遺体が無いのは、天使が証言するように、死から復活して生きておられるからです。
さらに天使たちは言います。6節後半~7節。「まだガリラヤにおられたころ、主がお話しになったことを思い出しなさい。人の子は必ず罪人たちの手に引き渡され、十字架につけられ、三日目によみがえると言われたでしょう」と。彼女たちはイエス様を敬愛し慕うからこそ、イエス様の死を心から悲しみ嘆きました。しかしイエス様が殺される事だけでなく、三日目に復活するというイエス様の約束(ルカ9・22、マタイ27・63)を忘れていた、又は確信していなかったのです。
しかし主イエス様のみ言葉を伝えられて、8節。「彼女たちはイエスのことばを思い出した」。彼女たちの信仰がイエス様のみことばを聴く事から、回復に導かれます(ローマ10・17)。それは天使を通してでしたが、イエス様のみ言葉を思い起こす事によったのです。また復活の主イエスにその後お会いします(マタイ28・9,10)。彼女達は他の男の弟子たちにイエス様の復活を知らせます。
ところが11節。「この話はたわごとのように思えたので、使徒たちは彼女たちを信じなかった」とあります。当時の女性の証言は重んじられていなかった事もあったでしょう。また、主イエスの十字架の死があまりの事だったので、そこからの復活という事が信じられなかったのかもしれません。しかし彼女たちの証は無駄に終わりません。12節。「しかしペテロは立ち上がり、走って墓に行った。そして、かがんでのぞき込むと、亜麻布だけが見えた。それで、この出来事に驚きながら自分のところに帰った」とあります。彼女たちの精一杯の証は、三度、主イエス様を知らないと否んだ使徒ペテロを立ち上がらせました。やがてペテロも復活の主イエス様に出会い、復活の主イエス様を証言するようになります。(祈り)天の神様。イエス様は十字架で死んで復活した事を信じます。アーメン。
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