☆3月6日(日)第一礼拝録画配信をご視聴される方は↓の写真枠内のをクリックしてください。「youtubeを見る」がある場合は、そちらをクリックするとご視聴できます。
『悪魔の策略に対して堅く立つことができるように、神のすべての武具を身につけなさい。』(エペソ人へ手紙6章11節)
説教要旨
「神のみ言葉を身につける」エペソ人への手紙6章11~17節(新約392頁)(改訂)
先週に引きつづき、エペソ人への手紙を見て参りましょう。これまで、「キリストを恐れて、互いに従い合いなさい」(エペソ5・21)というクリスチャン生活の大原則を、夫婦関係(5・22~33)、親子関係(6・1~4)、主従関係(6・5~9)の人間関係の中で、それぞれ具体的に学んで来ました。そして、さらに学ぶべき重要な事が、この6章10~20節に記されています。
それはクリスチャン生活には霊的な戦いがあり、その相手は人ではなく、人の力では決して太刀打ちできない悪魔であるという事です。悪魔に対して、二つの間違った向き合い方があります。一つは、悪魔なんかいない、と悪魔を無視して生きる生き方。しかし聖書は悪魔の存在をはっきりと述べています。敵がいるのに敵の存在に気が付いていない、これは危険です。また悪魔と聞くと例えばバイキンマンのようなおもしろおかしい、それでいて憎めないキャラクターを想像するかもしれません。しかし悪魔は人間を神から引き離し、人間の生活を崩壊させ、地獄に道ずれになるように導く存在です。たまに悪さをする程度のおっちょこちょいで憎めないというような軽い存在ではありません。悪魔をあなどるのも危険です。悪魔は人間よりもずる賢く、超自然的な力の持ち主です。人は悪魔に自分の力では勝てないのです。
悪魔をあなどってはなりませんが、しかし恐れるのも間違っています。悪魔とて神様に対して何の力もなく、神様の許しがなければ何もできないからです。なぜかはわかりませんが、神様の計り知れない御主権とお考えの中で、悪魔が存在することが許されていて、また悪魔が人間に対して誘惑したり迫害したりする事も神様が許される範囲で限定的に許されています。しかし神様は悪魔をも支配しています。悪魔は神様に逆らっている存在ですが、神様の許しなしには何もできないのです。だから悪魔を恐れる必要はないのです。
だからこそクリスチャンは悪魔に打ち勝つために、主にある「大能の力」により頼みます(10)。すでに悪魔に勝利されたイエス様に信頼します。具体的には御言葉(11~17)と祈り(18~24)です。14~17節には六つの武具が記されていますが、要するに、神の言葉を身に着ける、という事です。神の言葉を信じて従うという事です。①「真理の帯」。すなわち福音の真理そのものを着るのです。そして、真理であるキリストに従い、真理に生きるのです。②「正義の胸当て」。キリストを信じる信仰によって義とされている者として、義に生きるのです。③「平和の福音の備え」を履く。信仰者としての足元がふらつかないように、しっかりと福音に信じて立つ。だからこそ他の人に福音を伝える事ができる。④「信仰の盾」。全身をすっぽりとつつむ程の大きな盾のイメージ。悪魔が鎧をも貫く誘惑と迫害の火矢を打ってきても跳ね返す、救いの信仰です(エペソ2・8)。神のみことばを信じて、悪魔の誘惑、攻撃を跳ね返すのです。⑤「救いのかぶと」。「勝って兜の緒を締めよ」という言葉を思い出します。油断せず、絶えず、福音を信じ続ける事でしょう。⑥「御霊の剣」である神の言葉です。イエス様も悪魔の攻撃を三度、「(聖書にはこう)書いてある」と跳ね返しました(マタイ4・1~10)。これらの6つの武具である神の言葉は神から授けられた、神の賜物です。神は備えて下さっています。あとはそれを信じて自分の身に着けるか否かです。聴きっぱなし、読みっぱなしではなく、御言葉を信じて従い、自分のものとしましょう。ヤコブ4・7。「ですから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。」。
悪魔と手を組んでいるなら悪魔と戦いはないでしょう。しかし神に敵対する事になります。そして悪魔はその人を滅びに道ずれにします。しかし神に従うなら悪魔に敵対するのです。悪魔はあの手この手で神から引き離そうとします。迫害かもしれません。または誘惑かもしれません。巧妙です。どんな手であれ真の神様から信仰者の信仰を反らせ、また神に従わせなくしていくのです。いきなり大きな試練でとは限らず、少しずつ御言葉に従う事をやめさせていって神から引き離す事もある。悪魔は人間を神から引き離そうと、あの手この手で攻撃と誘惑をしかけてきます。キリスト者は生きている限り、目を覚まして、悪魔の策略を神の御言葉によって見抜き、戦い続けなければなりません。しかし罪と悪魔と罪の世にすでに勝利された主イエス様が共におられます。神の御言葉に堅く信頼して離れず主に祈りつつ生活しましょう。
(祈り)天の父なる神様。神の御言葉に生きるクリスチャン生活を邪魔する、悪魔の働きを見抜き、神の御言葉を身につけて勝利できますように。イエス様によって、アーメン。
0 件のコメント:
コメントを投稿