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2025年5月10日土曜日

5月11日(日)礼拝動画配信「苦難の中でも主に信頼し続けた義母と嫁」ルツ記1章15~18節(旧約472頁)   

 

説教要旨

苦難の中でも主に信頼し続けた義母と嫁ルツ記1章15~18節(新約174頁)

今日は母の日です。義母ナオミを愛した嫁ルツの主への信仰に注目しましょう。

1.暗黒の時代の中で、何気ない庶民の日常の中で進められていた主の計画

「さばきつかさが治めていたころ」(1)。すなわち、旧約聖書の士師記の時代(前12001050年頃と言われている)で、ルツ記の出来事の年代は前1150頃と言われています(鍋谷)。イスラエル民族が政治的、宗教的に混乱していた時期です。しかも、「この地にききんがあった」(1)。食料危機であり、経済的危機です。そういう状況にあったユダの地からイスラエル人の一組の夫婦が二人の息子を連れて避難し、神の約束の地を出て、異教の地モアブに行き滞在しました(1)

夫エリメレク(私の神は王である、の意)、妻ナオミ(楽しみ、快い、の意)、二人の息子はマフロン(病める者の意)とキルヨン(消え失せる者の意)。二人の息子が生まれた時代は、大変な状況だった事が、二人の息子の名前から想像できます。

さばきつかさが治めていた時代、神が王であるのに、イスラエル人は自分たちの良いと思う事を勝手にしていくようになりました。やがて、異教の他国のように、人間の王を求めていくのです。真の王である神に背を向け、神を見失っていたのでした。イスラエル民族は主によって形成されてきたにもかかわらず、です。

国内の混乱、飢饉を見て、二人は神の約束の地を去る判断したのでしょう。しかし、異国の地モアブ滞在中に、夫エリメレクが死亡(3)。その後、二人の息子それぞれにモアブ人の嫁オルパとルツを迎えます。そして10年間、モアブの地に住みました(4)。しかし、二人の息子はその地で死にます(5)。大変な試練にナオミは遭遇するのです。異教の地で夫と二人の息子を失います。大変な状況です。

そんな時、神様がイスラエルを顧みて、食べ物を与えて下さった事を耳にします。暗やみの中の希望の光です。ナオミは神様に身を避けるようにして、二人の嫁を連れて、神様の約束の地ユダの地に帰ります。しかし、ナオミはその帰る途中(7)、この二人のモアブ人の嫁の今後を考えて、モアブの地の自分の家に帰るように言います(8~9)。しかし、二人はナオミと一緒にユダに行こうとします(10)。しかし、ナオミは二人の嫁を説得し、モアブの地に帰らせようとします(1113)。二人は声をあげて泣きます。そして、弟息子キルヨンの嫁オルパ(参照410)は義母と別れて、モアブの地に帰って行きます(14)。

2.嫁ルツの主への信仰と、義母ナオミへの愛(14~17)

しかし、ルツはナオミにすがりつき離れようとしません(14)。帰らせよう(15)とするナオミに、ルツは告白します。「お母様を捨て、別れて帰るように、仕向けないでください。お母様が行かれるところに私も行き、住まれるところに私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。あなたが死なれるところで私も死に、そこに葬られます。もし、死によってでも、私があなたから離れるようなことがあったら、主が幾重にも私を罰してくださるように。」(1617)。何という主なる神への信仰と、義母への愛でしょうか。彼女もまた、義母のナオミを通して、ナオミの信じる神様、すなわち、唯一真の神を信じていたのです。ナオミはルツの固い決心を見て、もうそれ以上は言いませんでした(18)

ナオミが帰って来たのを故郷ベツレヘムの人たちは驚きます(19)。しかし、自分の状態は「マラ(苦しみの意)」であり、「ナオミ(「楽しみ、快いの意」)と呼ばないでくれ、と言います。自分の名前を逆さにするほどに、苦しい状態にナオミはありました。ナオミは、この苦しみの原因は神様にあると言います(2021)。しかし、彼女はそれでも全能の主なる神に信頼します。神様がこの苦しみをも支配しておられる。だから、この苦しみの解決も全能の主の手の中にあるのです。

ちょうど帰った時は大麦の刈り入れの時が始まる時でした(22)。ルツは義母と自分が食べていくために落穂を拾いに出かけます。その時、義母ナオミは「娘よ、行っておいで」(22)と言いました。ここに血のつながりを越えた義母と嫁の関係を見ます。その後、神様は不思議な導きによってルツを親類のボアズという立派な信仰者との出会いと結婚に導き、二人の間には子が与えられ、ナオミはその子を抱き養い育てます(416)。ナオミは大いに慰められ喜ぶのです。ナオミの回復をここに見ます。本人も信じられなかった祝福。さらに祝福は続きます。その子の子孫として、ダビデ王が生まれ、その子孫として、永遠の王、救い主イエス・キリストがお生まれになります。エリメレクの名の通り「私の神は王である」との名前が実現するのです。220節のナオミの信仰が実現します。

神様はご計画をもって、私たちをも導いて下さっています。どんな試練や困難の中でもあきらめずに、主に信頼し、主イエス様を信じて、従っていきましょう。

【祈り】主よ。どんな試練の中でもあなたに信頼して生きていきます。アーメン。                                     



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