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「主イエス様と共に働き、共に喜ぶ」ヨハネ4・27~42(新約183~184頁)
今朝は、イエス様とサマリアの女性の対話のその後について見ましょう(詳しい対話内容はこちらをクリック⇒「日本イエス・キリスト教団 長崎めぐみ教会: 11月19日(日)礼拝録画配信 「あなたを熱く望んでおられる父なる神」ヨハネの福音書4章15~26節(新約182~183頁)」)。
1.神様の目から見て誰もが高価で尊い存在(35)
イエス様はサマリア人の女性との対話を通じて彼女を救いに導かれました(6~26)。その時、弟子たちが買い物から帰ってきました(27)。サマリアの女性は水をくみに井戸に来たのに、水瓶を置いて人々にイエス様の事を伝えに行きました(28~29)。そして人々が続々とイエス様のところに集まってきます(30)。イエス様はそんな彼らを眺めながら弟子たちに言います。「目を上げて畑を見なさい。色づいて、刈り入れるばかりになっています。」(35)。「色づいて」とは、「輝いて光っている」という意味もある言葉です。ユダヤ人たちはサマリア人を汚い存在、敵と見ていました。しかし、イエス様からご覧になって、イエス様に救いを求めて来るサマリア人たちは、光り輝く宝石のような、神の愛が結実した尊い存在なのです。そもそも神様の目には、全ての人が、御子イエス様が身代わりに死なれる程に、尊い存在なのです(イザヤ43・4、ヨハネ3・16)。
2.神様の御心を行う者に与えられる喜び(32~36)
イエス様は弟子たちに「わたしには、あなたがたが知らない食べ物があります。…わたしを遣わされた方のみこころを行い、そのわざを成し遂げることです」(32~34)と話されます。イエス様がこの地上に来られたのは、父なる神の御心を行うため。それは人々の魂の救いのためです。イエス様がこの後、十字架におかかりになられたのも、その後、復活し、天に昇られ、そこから約束の聖霊を弟子たちにお注ぎになられたのもそのためです。すべての人の救い、一人の人の救い、これはイエス様が切に渇き求めている事なのです。そして一人の人の救いがなされると、天において、大きな喜びがあるのです(ルカ15章)。
イエス様は旅の疲れがありました。昼ご飯抜きの状態でした。結局、水も飲めず、のどはカラカラだったかもしれません。しかしイエス様は父なる神の御心を行うという食べ物をいつも持っておられ、それをこの時も召し上がられました。ですから、イエス様の霊魂は喜び満足しておられたのです。それはまだ、この時は弟子たちの知らないものでした。しかし、やがて彼らも神の御心を行い、福音を、イエス・キリストの救いを伝えていくようになるのです。私たちも神の御心を行う時に喜びが与えられます。イエス様や預言者たちが蒔いた種の刈り取りを弟子達がしました(4・2)。それは弟子たちが苦労しなかったものです。労苦して、み言葉の種をまいてきた、預言者やイエス様、神様がおられたのです。この時もイエス様が種まきをして多くの人たちが救いを求めて集まってきました。刈り取った人とはサマリアの女かもしれません。彼女は救われて、永遠の命を受ける人たちを集めてきました。「すでに、刈る者は報酬を受け、永遠のいのちに至る実を集めています。それは蒔く者と刈る者が共にともに喜ぶためです」(36)と主は言われました。隣人に神の愛を示し福音を伝える。これは神の御心。神の御心を行う者に、神様からのお報いがあり、神様から与えられる喜びがあります。
3.広がりゆく救い(39~42)
39節。『さて、その町の多くのサマリア人が、「あの方は、私がしたことをすべて私に話した。」と証言した女のことばによって、イエスを信じた』とあります。イエス様と向き合って語らい、イエス様を知った事を素直に語り続けたこのサマリアの女性。その彼女の素朴ながらも、真実で継続的な証言の言葉が神に用いられました。41節。「そして、さらに多くの人々が、イエスのことばによって信じた。」。サマリアの人たちは何か奇跡を体験したわけではありません。サマリアの女性の証言を聴いて導かれ、主イエス様のみ言葉を聴いて信じたのです。イエス様が敵対関係、怨念関係を乗り越えて、サマリアの地に滞在して下さった事も彼らの心に届いたのでしょう。奇跡も体験していないのにイエス様の愛とみ言葉によってイエス様を信じた。これは素晴らしい信仰です。さらに素晴らしいのは42節。『そして彼らはその女に言った。「もう私たちは、あなたが話したことによって信じているのではありません。自分で聞いて、この方がほんとうに世の救い主だと知っているのです」』
。彼らは確かにサマリアの女の話を聞いてイエス様を信じました。しかしその後、直接イエス様と向き合い、自ら直接イエス様のみ言葉を聴く中で、「この方がほんとうに世の救い主だと知っているのです」と告白するに至ったのです。主と直接、よく向き合う大切さを教えられます。
【祈り】主なる神様。主と共に働き、共に喜ぶ者とさらにして下さい。アーメン。
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